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「教育」に携わるということ

 東です。前回、教育改革の波は、乳幼児にまでも及んでいるという話をしました。皆さんも、乳幼児期から今に至るまで、生まれ持った素質に、周囲の環境からの影響を受けながら成長してきたはずです。そこに「教育」というものが、大きなウエイトを占めていることは自ずと理解できるかと思います。そして、特に志望理由書において教育関係志望を書かれる方に、「教育」について改めて考えてみてはいかがでしょうか?

 

 「人間は教育によってはじめて人間になることができる」とドイツの哲学者カントは述べています。また英語で「教育」を表すeducationという言葉には、「外に引き出す」という意味があります。このことから分かるように、教育とは、「潜在している才能を外に引き出していく」ことを意味します。それぞれの発達段階に合わせ、適切な時期にその人の素質や才能を引き出していくことが、本来の教育のあり方といえます。

 

 では、「教育」に関わる志望先として何があるでしょう?保育士、幼稚園教諭、小学校・中学校・高校の教師といったところがよく挙げられているかと思います。「子どもが好きだから」「コミュニケーションを大切にし、子どもと向き合える、寄り添える存在になりたい」「自分が好きで得意なことを子どもに伝えたい」などということが、志望理由として書かれているのを見かけます。「教育」に関わる者として、これでは漠然としていると思われませんか?人格形成の基礎を培う、あるいは人格の完成を目指すという大切な時期に関わる役割を担い、子どもに最も影響を与える存在にも成りえる訳です。例え一時期でも、将来を担う子どもたちの教育に携わるのです。そのようなことも踏まえ、それぞれの発達段階によって異なる教育のどの時期に関わりたいのか、中学校・高校であれば、どの教科で関わりたいのか、より明確にしていく必要があるでしょう。それぞれに、その発達段階における指針などがあり、また教科ごとの教科教育法というものもあります。様々な情報収集を行い、その収集された情報の解釈を行い、意思決定し、実行するということになるかと思います。

 

 そして、教育を取り巻く環境も刻々と変化しています。教育改革により教師の一方通行の授業から、生徒自身が主体的、能動的に参加するという授業学習へとなってきています。アクティブ・ラーニングという言葉も、教育改革と合わせて、よくきく言葉かと思います。発見学習、問題解決学習、体験学習、調査学習、グループワーク、ディベート、グループディスカッションなど、こういったアクティブ・ラーニングの方法が、これから多く活用されていくことも十分考えられるでしょう。有効に生かされれば、より本来の教育のあり方に近づくようにも思われます。「潜在している才能を外に引き出していく」ことができ、それを将来社会に還元することができれば理想ではないでしょうか?

 

 「教育」と考えると幅広く、奥が深いので、志望理由が漠然となってしまうこともあるかもしれません。なぜ子どもの成長段階においてこの時期に関わりたいのか、どのように関わりたいのかなど、より具体的にしていくとよいでしょう。そして、教育に携わることにおいて、自分はどうありたいのか、この変化の中どのように将来を見据えていくのかを考えていくことも必要ではないでしょうか?

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