カンザキメソッド代表の神崎です。
春なのにまだまだ朝晩は冷え込みますが、体調はいかがでしょうか?
私は昨日まで関西へ出張に行っていました。
大学教育研究フォーラムという、ざっくり言えば「大学での教育をどうしていくべきか」を考える大学の先生の研究大会です。@京都大学。
ここでは、大学入試(大学の先生は好んで「高大接続」と言っています)に関係する研究発表がボチボチあるんです。
特に京都大学は特色入試というメチャクチャぶっ飛んだ入試をやっていて、受験生が苦戦しています。
教育学部の報告を色々聞くのですが、エグいんですよ。内容が。
- 学びの報告書(今までに取り組んできた探究の成果をポートフォリオにする)
- 学びの設計書(志望理由+履修計画)
- 論述テスト(英文和訳、英文要約、データおよび課題文の読み取り、意見論述)
- 口頭試問
厄介なのは論述テスト。小論文です。
どうも今年の問題は薬物乱用に絡む問題が出たとのことで、教育学部を目指す受験生にとっては想定外。
http://www.nyusi.gakusei.kyoto-u.ac.jp/tokushoku/past_issues/
http://www.nyusi.gakusei.kyoto-u.ac.jp/tokushoku/wp-content/uploads/2016/07/h28_educ.pdf
http://www.nyusi.gakusei.kyoto-u.ac.jp/tokushoku/wp-content/uploads/2016/09/h28_educ_sup_v2.pdf
面食らって、「何を対策すればいいかわからない」「対策法なんてない」とかなり困った様子が、大学の実践報告のインタビューで記されています
http://www.highedu.kyoto-u.ac.jp/kiyou/data/kiyou22/06_kusumi.pdf
学びの報告書は探究活動の過程を記し、仮説と検証のサイクルをどう回したのかを示せばいい。質の良さは過程に現れますよね。行動力も探究力もしっかりわかります。
学びの設計書は、自分が探究した末に見つけた課題意識を、大学の研究活動でどう解き明かしたいのかを示せばいいわけですよね。
論述テストは、英文型小論文・課題文型小論文とともに、創造的思考を身につければ、厄介ではないですよ
京都大学教育学部の特色入試では、知識重視の20世紀型エリート求めていないように思いますよ。
むしろ世界を創造できる21世紀型エリートを探すための試験なのだと感じました。
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