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AO入試の無い大学

 こんにちは、髙山です。入試要項に目を通していて、ある国立大学でAO入試を実施していないことを知りました。厳密な詳細はわかり兼ねますが、学部により実施の有無に違いはあっても、全面的にAO入試を実施していない大学は非常に稀な存在であることは間違いないと思います。本当にAO入試が無いのかと入試制度概要や募集要項を細かに読みましたが、そこにはっきりと「本学においては、2段階選抜、推薦入試、専門学校・総合学科卒業生入試、社会人入試、AO入試及び欠員補充第2次募集は行わない」と書かれていました。

 基本に戻りますが、そもそもAO入試とはどういったものでしょうか?AOは「入学管理局」を意味するAdmissions Officeの省略です。そして、大学の求める人物像に合致するのか否かを、学校側が入学時に求めている学生像(アドミッション・ポリシー)を基準にして合否を決めるという入試の方式です。どの大学でも明確に打ち出しているアドミッション・ポリシーがありますので、志望者はそれを把握し、理解していることがAO入試の大前提となります。

 「将来のやりたいことが、まだよくわからないから大学に行きながら自分探しをする」というようなセリフを何かで、どこかで見聞きしたことはないでしょうか? 実際、そういった気持ちを持っている高校生、そういった気持ちで進学した大学生もいるのだと思います。しかし、それはAO入試で合格した人ではない筈です。「実は、具体的には何も考えていないけれど、適当に調べてソレっぽくしてAO入試で合格しました!」という人・・・絶対存在しないとは言えませんが、まずいないだろうと思う根拠として一般的にAO入試に求められる「研究計画」があります。高校までを教育機関と言うのであれば、大学は研究機関です。そして、なぜその大学を志望したのか、進学後は大学でどういったことについて研究していきたいのか、その研究を自分の将来にどう反映させ社会で役立てていきたいのかという点について明確にすることがAO入試では求められます。ですから前述のような状態の大学生は、一般入試での合格者ではないかと私は思ってしまいます。大学進学については、様々な気持ちや考え方があって良いと思います。しかし、大学には入ったものの、将来がわからない、思っていた学生生活と違う、大学で何をしていいのかわからないという気持ちから中退してしまう学生も現実問題として少なくありません。

 冒頭で述べた「AO入試が無い大学」は俗にいう芸大、東京藝術大学です。美術学部と音楽学部がありますが、どちらもAO入試はありません。しかし、入試では両学部共に高度な専門性が問われる実技試験が課されます。長い時間を費やして研鑽を重ねてきた、その技術やセンスが問われる入試内容ですから大学に進学して自分が何をしたいのかがはっきりしている人以外の志望は難しいことになります。そういった点を考えると「東京藝術大学にAO入試は不要」ということになるのではないでしょうか。

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