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人生を意識してみる

東です。前回、「好きなこと、興味のあること、得意なこと、これらのことで社会に貢献できることは自身の幸せであり、やりがいとなるのでは」ということを話しました。そこで実際、社会人の多くが、仕事に満足感を持っているという国に目が留まりました。幸福度世界一とも言われており、人が資源の福祉社会であるデンマークです。長い教育期間を経て、将来を決定することとなる、その教育について参考までに抜粋してみました。「デンマークの子育て・人育ち」澤戸夏代ブラント著より

教育は何のために受けるのでしょう?

デンマークの教育の位置づけは「生きるため」です。そして、教育は社会が求める「人資源」と密接な関係にあり、「自立した人間像」作りを明確な目標としています。自立とは、「自分で物事を考え、判断でき、それに対して、責任を持つことができる」ということです。そしてこうした価値観を浸透させるのが教育です。デンマークの若者は幼い頃からの自立の育みを経て、「自分は何の職業に就きたいのか、その職業を持ってどのような人生を送りたいのか」を考え、教育機関に辿りつきます。デンマークの就労者の多くが、自分の仕事に満足感を得ているのは、何といっても「自分で選んだ職業についていること」が大きな理由と言えます。これらは、個人的能力(自尊心、責任感、探究心、交友力)、社会的能力(協力能力、平等心、寛容および信頼心)、学習能力(学習環境、創造力、発想力)という全人教育達成のための3項目による教育路線が効果的であるという証でしょう。

いつ頃から将来の職業、人生を意識するのでしょう?

中学生くらいの年頃には、デンマークでは「自分は将来どのような職業に就き、どのような人生を送りたいのか」ということを考えるようです。教育は、将来彼らが労働市場の担い手となることが前提で、教育を受けることにより、現実的に生徒一人一人の人生の目標を明確にし、多種多様の進路より選択することになる訳です。

進路はどのように決めていくのでしょう?

生徒個々が持つ興味、学習度、技術度は当然異なっています。学業が好きな子もいれば、実践に向いている子もいます。個人別に異なる希望と適応力に応じて進路指導する他、校外社会体験も指導するスクールアドバイザーシステムは、デンマークの若者が自分の道を決定していく過程で重要な道案内となっています。「将来を観る」ということは難しい課題です。段階的に労働市場についての情報を与えていきます。そして、進路に関しての情報と知識を与え、自分自身の将来の展望ができるように指導していきます。

皆さんは日本との違いをどのように考えたでしょう?生きるための教育を受け、人生を決めていく姿勢について、どのように思われたでしょう?デンマークでは、早い段階から将来を意識するような姿勢が問われるように思われます。今ある目先の学習だけに留まることなく、将来を見据えた繋がりを考えているのでしょう。このように、生きるための将来、人生を考えるに当たって、個々の希望と適応力、そして進路に関する情報と知識、これらを踏まえて将来の展望へと繋げていくのです。これらのプロセスは、皆さんが進路を決定する上でも同様であるかと思います。そして、「好きなこと、興味のあること、得意なことを学びたい、仕事にしたい。」から一歩進み、「学びとは、生きることの質に関わる営み」という認識のもと、考えを巡らしてみてはいかがでしょうか?

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