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伝わるように心がける

東です。小論文の添削において、説明が不足しているように思われる回答を見かけることがあります。恐らく、本人の頭には詳細な内容があるため、このように書いても相手に伝わらないとは思わないのでしょう。要は、自分自身では理解できてしまう文章のため、説明が不足していることに気づかないのかもしれません。しかし、相手がある以上、伝えるではなく伝わる内容にする必要があるかと思います。こういったことを実は、小学校の国語にて学ぶことはご存知でしょうか?小学校の国語の教科書は、物事を筋道立てて考える力、相手の意図をつかみながら聞く力、計画的に話し合う力、自分の考えが正確に伝わるように順序立てて話し、書く力が養われるようにできています。これらはまさに論理力です。では参考までに、小学校の6年間で論理力を育むステップを紹介します。

 

小1 主語、述語を中心に文の基本構造を学ぶ

小2 時系列の感覚と対比思考の基礎を学ぶ

小3 情報の収集と発表の基礎を練習する

小4 情報を整理し、根拠をもった意見交換を行う

小5 相手の気持ちや考えを理解し、自らの考えを論理的かつ円滑に伝える基礎を学ぶ

小6 自分を客観視する力と効果的な表現手法により、論理的コミュニケーション力を高める

 

そして、国語という科目を通して以下の3つの力を育んでいます。

  1. 把握する力=情報を収集し整理する力
  2. 思考する力=情報をもとに考える力
  3. 伝達する力=適切に表現する力

 

ある事柄の説明不足を補うためには、「把握する力」により、情報収集したものを、整理することが大切となってくるでしょう。方針決定→情報収集→情報整理の3つのステップでつかんだ有力な情報が元となる訳です。課題の判断の軸と照らし、どの情報が最も説得力のあるものなのかを見ていくのです。物事を論理的に考えるためには、その根拠となる情報を集めることが大切となってくるでしょう。そして、根拠となる説明には「思考する力」が大切に思われます。まず考える対象となる課題があり、分析→解釈→検証の段階を踏んで、その課題を解決するのです。何を、何のために、どのように解決していけばよいかを考えます。例え、その考えがひらめきであったとしても、過去の知識や経験の蓄積と結びついて生み出された判断であると思われます。言い換えれば、無意識的に行われた解釈の働きなのです。「なぜそのようなことがいえるのか」「○○と考える方が妥当ではないか」と反論されないよう、解釈には根拠を示す必要があります。自分が物事を客観的に見ており、主観判断に引きずられていないという姿勢を示すことで、説得力が増していきます。根拠があるというためには、因果関係を明らかにする方法と判断材料となった客観的事実を示す方法があります。このような点を踏まえ、伝達へと繋がるように心がけるとよいでしょう。把握と思考をせずして、伝達することはできないと思われます。

 

このように、国語という科目の本質は、コミュニケーションの土台となる力を育むところにあるかと思われます。グローバル化が進み、答えのない問題に対する解決力とコミュニケーション力、プレゼンテーション力が求められている現代において、確かに必要不可欠でしょう。伝えるではなく、相手に伝わるようにと、思いやりをもって述べるよう心がけてみてください。自ずとあなたの思いや考えが説得力を増すように思われます。

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