東です。長い休みも終わり、また日常の生活に戻ったところでしょうか。休みに宿題で苦労された方もいるでしょう。中でも「読書感想文」といえば夏休み定番の宿題です。その名の通り「感想」を書けば良いように思うのですが、上手な書き方で悩む段階以前に、何を書いていいのか分からないという場合もあるようです。そこで最近目に留まった「茶色の朝」(フランク・パヴロフ他2名)という本を考え方の一つとして紹介します。

 

朝起きてみると、茶色以外禁止の世界になっていたらどうしますか?

人間の社会がどうして一色に染まりやすいのでしょうか?

どうすればそれを防ぐことができるのでしょうか?

 

といったような問いがこの物語にはあります。要は、価値観や考え方などを色に例え「茶色のみの社会」といっているのです。

 

茶色に染まってしまえば違和感がない。

少なくとも周りから良く思われてさえいれば安心。

逆らわなければ、面倒なことにまきこまれないから安心。

感じていてもやりすごす。

自ら封印する。

それ以上考えないようにする。

思考を停止してしまえばよい。

 

そして、この「茶色のみの社会」を脱する解決策を以下のように示されるのです。

 

驚き・疑問・違和感などの思考を停止させずに、考え続けることが大切である。

 

読書感想文の際に、本を読むことの中にもやはり「驚き・疑問・違和感」などの思考があるはずです。しかし、知らず知らずにそのような思考が停止されていることも考えられます。ゆえに、常日頃から、考え続けることが大切になってくるのではないでしょうか?そうすれば、自ずと書くことが思い浮かぶようになるのではないでしょうか?

 

さらに、AO入試の「志望理由書」ではどうでしょう?具体的に述べ切れていない内容のもの、テーマが幅広く漠然としているものがあります。先程の話のように、自ら無意識に思考を停止してしまっているような状態かもしれません。そこで、思考を停止せず、さらに考え続けていくとどうでしょう?次第に問題意識が生まれ、自ら問いを立てることも容易になり、問題解決のアイデアを探究しようと思うのではないでしょうか?もちろん、ただ単純に「考え続ける」のではなく、前提となる情報や知識が当然必要となります。そうでなければ、より的を絞り、掘り下げる視点を得ることができず、やはり漠然としたものになるでしょう。ゆえに、将来の職業・志望先について、関連することは十分に調べるのです。その前提があることで、「考え続ける」がさらに生かされます。視点が得られると、もっと情報がほしいなど、知的欲求が生まれ問題意識を持って考え、行動するようになります。疑問が生まれ、さらに専門知識があるともっと深く問題が見えてきます。そしてさらに発展させて、多様な着眼点、複眼的な解釈を促しつつ、では何が最も本質的な問題なのかを掘り下げていくこと、それが研究テーマとなり、将来へと繋がっていくものとなっていくのではないでしょうか?

 

皆さん、多忙な日常生活の中、あらゆることに思考を巡らすという気持ちの余裕がどこかなかったりする状態ではないでしょうか?しかし、将来へのきっかけは「あっ!」と思った小さな出来事から繋がることもあります。それを感じていてもやりすごすのは大変残念です。ぜひ、そこから踏み込んで、その出来事をさらにより深く掘り下げ、将来へ繋げることのできるように、考え続けてみましょう。

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